Daily-Glue.
□4.まさかの全カブリ
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その数日後。
朝のHRの時、担任が
「選択科目の割り振りが終わったから、後で各自見ておくように!!」
ってニュアンスのことを言っていた。
ううん。
何だか凄い人込み。
苦手だなぁ…。
「あ、紅香、アンタ、希望通りになってるわよ!…実技は、何故か技術になってるけど」
乱菊が、人込みの中から教えてくれた。
と、言うか技術って…。
空白で提出した自分を呪いたい。
「後で一応確認しとくと良いわ」
人込みから生還した乱菊が、にこっ、とウィンクした。
「私のはどうだった?」
ルキアが少し心配そうに尋ねる。
「朽木は確か、数学、英語に家庭科」
「そうか」
嬉しそうでも嫌そうでもない不思議な表情。
「阿散井と一緒じゃなくて悲しかった?」
「…今、全力で貴様に殺意を抱いたぞ紅香」
出来心で茶化してみたら、本当に殺されそうな冷たい視線をぶつけられた。
「一応言っておくが、恋次は一生かかってもモテ期が来ない男だ」
ルキアが振り向きざま、そう吐き捨てた。
「あのオモシロ眉毛」
…えっと、ルキア、最後何て言った?
事実なだけに正直怖いんですが。