Daily-Glue.

□14.文武…両道!?
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この間夏休みが終わった、はずなのに、気が付いたら、もう秋の暮れ。
…年齢を重ねるごとに、月日が経つのが早まるらしい、って、誰かが言ってたっけ。
いやぁ、歳はとりたくないものですねぇ…。

…そんな訳で、下らない自虐ネタは置いておいて。


今日は何と、毎年秋恒例の、クラスマッチ、です。


今日ばかりは勉強から開放されて、思いっきり汗をかこうと思う。
クラスマッチは体育大会と違って、朝からぶっ通しである訳ではない。
10時半くらいから、ぼちぼち、って感じで、結構ゆっくりめ。

普段の授業は9時からなんだけど、じゃあその空白の1時間半は…?
…HRがある。HRと言っても、実際は自由時間みたいなもので、さあ喋ろう、と、由紀子の机に向かおうとしたら。

「…鈴平−。戻って来ーい。先生が呼んでるぞ」

…日番谷に、止められた。

「は?こんなときに、何の用があるって言うのよ?」
「グタグタ言わずに戻って来い」

はいはい、分かりましたよ。戻りますよ、ちゃんと。
私が渋々…もとい、喜び勇んで戻ると(嘘だ…)、大きな模造紙が班員の机に広がっていた。

「何、これ?」

私がルキアに訪ねると、
「来年の一月に掲示するらしい。ここに、人を描け、と言われた」
と、手短に説明してくれた。

「そこでだ、鈴平。お前に描いて貰おうと思ってな」

さも当たり前のように言ってのける日番谷。
私は思わず、首をかしげた。

「何も私じゃなくたって良いじゃない。ほら、ルキアとか乱菊とか、いざとなったらチャドだって」

「…鈴平、ルキアは言うな。それは意図的人選ミスだと言われ痛い!!!!」

…ルキアが投げつけた消しゴムが、一護の鼻に食い込んだ。
何だか、その、凄く痛そうだ…。…ルキアとは喧嘩しない様にしよう…。


「…体育大会のときの学級旗デザインの絵が、巧かったからな。お前に頼みたいんだ」

物凄い真剣な顔で頼み込んでくる日番谷。何だか、断りづらい雰囲気だ…。

「分かった。私が描く」

結局、私は、大きく頷いた。
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