The Viorent Wisdom〜A Plotter Of the Reverse

□闇に散る花
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「…何じゃと?」

一番隊隊舎・隊首室。

…一番隊のそれだけは他隊のものと違い、
静霊廷を一望できる小高い場所に設置されている。

今、そこに元柳斎ともう一人、刑軍のいでたちをした男がいる。

元柳斎はゆっくりと立ち上がり、男に尋ねた。
「それは真か」
「は。証拠品も幾つか提出されております故、偽りはございませぬものかと」

元柳斎の問いに、男は淡々とした口調で答える。

「また、新たな証拠が見つかり次第、
砕蜂隊長からの伝言をお伝えいたします。
「うむ、ご苦労であった。…宜しく頼むぞ」

元柳斎の言葉に、男は折っていた膝を上げ、深く一礼した。

「失礼します」

刑軍の男はそう言うと、瞬歩で消えた。
 
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