The Viorent Wisdom〜A Plotter Of the Reverse

□新しい席官
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そして迎えた、任官式当日。

毎年の事なので、流れは大体把握しているのだが、…任官式は、この上なく暇だ。

その後にまた、隊舎で顔合わせというのがあるのだが、ぶっちゃけ、その顔合わせだけで良いじゃないの…。
というのが、乱菊の持論。

本当はサボって何処かに遊びに行きたいのだが、隊長・副隊長は前のほうで控えておく事になっているので、サボろうにもサボれないのだ。
二日酔いで眠いのを必死にこらえていた乱菊は、ふと、疑問を感じた。

…どうして十番隊に、任官が二人も…?どうして五席だけでなく、三席までも…?

ちら、と五番隊のほうへ目をやる。
昨日まで十番隊の三席だったはずの女性死神が、五番隊の三席に任官している。

何故?
どうして任務から帰ってすぐの死神が、席官に任官するの…?
以前の天貝隊長についても、実際、同じ事が言える。が、あれはやむを得なかった事。
今回は、別に急ぎって訳でもないのに…。

不思議に思った乱菊は、隣の日番谷を見た。
日番谷も同じように思っているのではないか、と思ったのだ。
…だが日番谷は表情一つ変えずに、淡々と任官式を見つめている。

乱菊の疑問は、募るばかりだ。
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