Daily-Glue.
□11.カメムシ潰しました
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そして、生物を最後に、ついに授業終了。
乱菊やルキアを迎えに、最上階へ続く階段を上る、けど…。
やっぱり、緑色が物凄くグロッキーで気持ち悪い!!
どうにかこうにか辿り着いたんだけど、
「乱菊さんとルキアさんなら、1階で紅香ちゃんを待つって言ってたよ」
…桃から告げられる、衝撃の事実。
うそん!!!まじでか!!!!
ここまで来たのに、またあのカメムシの花道を通過しなくてはいけないのかorz
…私は、負けない!!!
臭いけど、そんなの気にしない!!!!!
がばばばば、と勢いをつけて階段を駆け降りることを決心した私。
何故か日番谷も似たような目に遭ったらしく、私の3メートル後ろを駆け降りてきていた。
そ、の、と、き。
グシャ
スニーカーの底に、何やらおかしな感触が…。
ま さ か
やっぱり…。やらかしたなぁ私。
靴底には何と、見るも無残な緑色の物体が…。
「いやああぁあああ!!!潰してしまったぁああ!!!」
階段に響き渡る、私の悲鳴。
数秒後、鼻を押さえた日番谷が、死ぬほどキツそうな顔をして私の隣に来た。
「鈴平…」
すう、と日番谷が口から息を吸う。
「くせえじゃねぇか!!」
…わ、私だって…!!!
くさいってことぐらい重々承知よ!!
文句なら階段のど真ん中に居座っていたクソカメムシに言ってよ!!
そう反論しようとしたけど、
「…ま、気にすんな」
日番谷が軽く笑ったので、私もつられて笑ってしまった。
…試験前の、ちょっとしたハプニング。