みそにこみ

□雑文
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沙織さんとかに会いにギリシャに来た青銅。
またまた会話のみの段階で上げる愚か者。

「やっと着いたぜ!」
「しかしやけに静かだな」
「我が師カミュは居ると言っていたが…他の黄金はわからないからな」
「そうなんだ、ギリシャにも初詣ってあるのかな、兄さん」
「俺もわからんな、だがシャカは居なそうだ」

「まぁ考えてても仕方ないさ、沙織さんに会いに行こうぜ」
「そうだな」


「シャカが居ないのは分かっていたが、他の宮も空いているとは無用心だな」
「まぁまぁ、平和になったんだからいいじゃない。ね、星矢」
「そうだよな!あれ…磨羯宮から誰か出てきた」
「シュラ…ではないな、あれは」
「我が師カミュ!わざわざこの氷河を迎えてくれるのか」
全裸で。
「…あれ、なんか、さ」
「見なかったことに、したいな」
「お前の師はすごい性癖を持っているのだな」
「我が師…」
「と、止まっていてもしょうがないよ。お嬢さんに会うにはあそこも通らなければならないんだ」
「そっ、そうだよな!行こうぜ!」


「待て、青銅たち」
グレートホーンばりの威圧感。
「シュラ、あけましておめでとうございます」
「ああ、おめでとう」
「何で通してくれないんだよ」
「別に通さないとは言っていない」
「じゃあ通してください」
「待てと言っているのだ」
「何でだよー」
「だからもう少し待てと…」
「よいではないか、シュラ」
「我が師!やはりこちらにいらっしゃったのですね」
半裸で。
「カミュ…」
「氷河、あけましておめでとう」
「あけましておめでとうございます!」
「カミュ、服を着てこいと言ったはずだ。いくら弟子に対してでも失礼だぞ」
「いや、私は大丈夫だ」
「(おまえが大丈夫かどうかなど聞いていないんだがな)もう俺は知らん。好きに通れ」
「氷河、餞別をやろう、オトシダマだ」
「お年玉……!我が師!俺はそのようなものをもらいにきたのでは…」
「あー!氷河だけずるいぞ!」
「教皇宮にアルデバランや老師たちがいるからお前たちも貰えるぞ」
「ほら、氷河。これでおいしいものでも食べろ」
「我が師…ありがたく頂きます!」
「うむ。お前たちはどうやら急いでいるようだったな、留めてしまって悪い」
「とんでもないです」
「帰りにまたここに寄るんだぞ。オセチ料理を用意して待っているからな」
「はい!失礼します、また後ほど」
「おい」
「何だ、服なら後で着るぞ」
「何故ここに呼ぶ。宝瓶宮に呼べ」
「寒いと不評でな。オセチもこちらにあるし」
「(してやられた)」
「老師の持ってきたコタツがあったな」
「いや、あれはアイオリアのだ。老師はみかんで…」
「コタツでみかんでオセチ。フウリュウというやつだな」
「ああ、そうだな」
もう投げやり。
「よし、オゾウニを作るぞ。アテナの所からもらったモチを使おう」
「調理場は好きに使ってくれ」
「待て、私だけにやらせるつもりか」
「そうじゃないのか」
「手伝ってくれ」
「断る。俺は寝直す」
「頼む」
「断る」
「頼む」
「……仕方ない。その前に服を着ろ」
ちょろいやぎさん。
「では野菜と鶏肉を切ってくれ」
「わかった」
「味はミソとショウユどちらがいいと思う?」
「ショウユではないか?」
「よし、そうしよう。シュラ、すまない」
「何だ、今さら。別に気にするな」
「いや…モチも切ってくれ」
「…わかった」
ちゃっちゃと準備が済む。
カミュも服を着る。
「カミュ、カクニは出さないのか」
「そうだった、忘れていた」
「あとはハンテンを羽織るんだろ」
カミュは「一家の長」をやりたいそうだ。なってないけど。
「シュラ、どうだ。このカミュに似合うだろうか」
たいそうご満悦なカミュ。
しかし、明らかに似合わない。
でもシュラもファッションセンスが無いので
「ああ、似合うんじゃないか」
「やはりそうか」
となる。
間もなくして、ブロンズがアテナと遊んで帰ってくる。
「我が師!」
「氷河!お前たちを待っていたぞ」
半天で。
「他の青銅たちも、ゆっくりしていくとよい」
ちなみにシュラは、自分の弟子たちでもないのに、甲斐甲斐しく働いている。
キング・オブ・雑用顔。
「シュラ、手伝います」
「悪いな、紫龍。そっちのやつを持っていってくれ」
「わぁ、美味しそう」
「フン、くだらん。さっさと帰るぞ、瞬」
「兄さんは一人で先に帰ればいいじゃない。星矢、いただいてこうよ」
「そうだな!急ぐこともないし、うまそうだし、もらってこう」
「瞬…。仕方ない、暇ではないが付き合うか」
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