はやブレ

□雪
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天地学園剣待生の日曜日、
朝、目が覚め窓の外を見ると、そこは――

「うわぁ〜!雪積もってるよ綾那っ。外行こ!」

一面の銀世界だった…

「うっさい順。私は眠いんだ。行きたいなら一人で行ってこい。」

「遅くまでゲームやってるからじゃん。」
ねー行こうよー。と順は駄々こねている。

「行かないって言ってるでしょ。大体何でこのクソ寒い中わざわざ自分から体を冷やしに行かなきゃいけないわけ?」

言い、綾那は布団に潜ってしまった。

「あんたは本当に中学生か。大丈夫だって、体が冷えたらあたしが暖め、てっ…!」

「言うと思った。用意しといて正解だったな。」

綾那の右手には彼女の愛用釘バット。
床には頭から血を流して倒れているお庭番。

「あ、あやな、寝起きでそんなに滑らかに動けるなんて、聞いてない…」

順は床に突っ伏しながら何やら嘆いている
「しらん。あんたの反射神経が鈍ったんじゃないの?」

血の付いた釘バットをいつの間にか、しまっていた綾那は、目が覚めたとか言いながらゲームの電源を入れていた。
「いや、キレた時の綾那は鬼神だから避けられなくて当たり前なんだよ」

順は一人で納得したようだ。
(にしても、本当に凄い積もっているな。)
綾那は窓の外を眺め、ふとそぅ思った。

順はというと、まだ床に突っ伏したまま、外いこ〜よ〜と言っている…ガキか。
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