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□はっぴーばーすでー
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12月22日。
ミーは任務から帰ってきて報告書をボスに渡す。
部屋に戻る廊下で、ロン毛隊長にすれ違う。
すると、耳元で問われる。
「う゛おぉい 今日は何の日か知ってるかぁ?」
「あー作戦隊長ー五月蠅いですー。というか知りませんねー。」
「今日はあいつの誕生日だぁ」
「あいつ・・・ベルセンパイのことですかー?」
やば・・・すっかり忘れてた。
怒られる。
「そーだ。今からでも行って・・・」
隊長が言い終わる前に急いでセンパイの部屋へ向かう。
そしてノックもなしにドアを開け入る。
「センパ・・・イ・・・っ」
「どうしたー?」
「何で今日、センパイの誕生日だって言わないんですかー。」
「え、だってフラン知ってると思ってたし。」
「そんなの聞いたことありませんでしたよー。」
ミーは一呼吸おいてベルセンパイに言う。
「センパイ誕生日おめでとうございますー」
「サンキュー。で、プレゼントは?」
「・・・プレゼントですかー?」
「そ。まさかないとか言うわけないよなー?」
「・・・・・・」
ないのが当たり前。
だってついさっき聞いたんですよー?
「しょうがないですねー。明日用意しますから何が欲しいんですかー?あまり高価なものは駄目ですけどー。」
「んー・・・王子フランが欲しいな♪」
「は?」
「だから王子、フランが欲しいって言ってるの。金かからないでしょ?」
この人、思考回路が途切れたんじゃないですかー?
「王子の脳は正常だし。」
「センパイついに何か変な電波でも受信できるようになったんですかー?」
「そんなわけないし。」
「まぁいいですー。で、何が欲しいんですかー?」
「だから、フラン。」
「・・・具体的に言ってくださいー」
「たまにはフランからキスしてよ」
「・・・しょうがないですねー。1回だけですよー?」
そう言ってミーはセンパイに近づき、軽く触れるキスをする。
「お前顔真っ赤だし。」
「っ、しょうがないじゃないですかー//」
そしてベルセンパイに、キスをされる。
さっきとは違う、深いキス。
口の隙間から舌を入れられ、ミーの舌を絡めとる。
「ん・・・ふ・・・」
ゆっくりとその唇が離れ、銀色の糸がミー達をつなぐ。