もらいもの
□じんぐるべるー
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「じんぐるべーる、じんぐるべーる、堕王子が啼くー。」
「誰が啼くかよっ」
ドスドスっとミーの背中にナイフが突き刺さる。
「何するんですかー。」
「つか、もっと楽しげに歌えよ。折角のクリスマスだぜ?」
堕王j・・・センパイは何やら楽しそうだ。
「センパイまだサンタさんとか信じてるんですかー?・・・子供だなー。」
「誰が子供だよアホガエル」
本日2回目のナイフ。
もー、これまじで痛いのセンパイ知らないでしょうけどー。
「でも、オレが8歳の頃はサンタが来たぜ?」
「え?まじですかー?」
こんな所にもサンタは来るもんなんですねー。
「ま、犯人は大体見当ついてたけど。プレゼントのすぐ傍に銀色の髪の毛が落ちてたし。」
「あー隊長だったんですねー。」
「多分オレが髪の毛でも引っ張ったんだとおもうけど♪で、中身はメガネ拭きだった。」
「なんでメガネ拭きなんですかー?」
「『これでナイフ磨けぇ!』って言われた。」
「あぁー、なるほどー。」
確かに隊長らしいプレゼントですねー。
「で、お前は?悪い子だったからサンタ来なかったとか?うしし♪」
そういえば、ミーの所にはサンタが来たことがない。