木の葉の紅い狐
□プロローグ
1ページ/2ページ
いつからだろう
世界は色を失った
生暖かい風がじわりと肌にまとわりつき
消えない血の臭いに顔をしかめた
耳に届くは断末魔と
「裏切り者」と蔑む声
何が正しいかなんて分からない
一体どこで間違えたんだろう
ただ
大切なものを護りたかっただけなのに――
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ