ギアス
□それが例えば嫉妬でも1,5
1ページ/3ページ
生徒会の皆で少しだけ話をしていたら、ロロを迎えに行けなかった。
昨日で生徒会の激務を終えたので、一緒に帰ろうと思っていたのだが。
ロロは教室にはいなかった。
(―――仕方がないな、帰ったら明日の予定を聞いて…)
足を止めた。
目の前に、
―――傘が落ちていた。
水玉…。
「ロロのだな…なんでここに?」
急いで帰れば、ロロはずぶ濡れですぐにシャワーで洗って暖めた。
琥珀のハニーブラウンの猫っ毛に頬がほんのり色付き、淡い紫水の瞳。
弟のロロはマシュマロみたいな砂糖菓子みたいな雰囲気で、触ったら、融けそうな可愛い奴に育っていた。
妹のナナリーも可愛いが、弟も可愛いくて、ついつい世話を焼き過ぎるみたいだ。
以前にもナナリー、スザクには言われていたが。
自覚はないんだがな…。
少しロロと会話した。
なんだかロロが可愛いくて、すぐに抱き抱えて一緒に寝ようと思った。
小さい頃に離れ離れになり、甘えるのも我慢していたロロを甘やかしてやりたくて。
今更だが。
→