ギアス

□それが例えば嫉妬でも1,5
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生徒会の皆で少しだけ話をしていたら、ロロを迎えに行けなかった。
昨日で生徒会の激務を終えたので、一緒に帰ろうと思っていたのだが。
ロロは教室にはいなかった。

(―――仕方がないな、帰ったら明日の予定を聞いて…)

足を止めた。


目の前に、


―――傘が落ちていた。

水玉…。


「ロロのだな…なんでここに?」


急いで帰れば、ロロはずぶ濡れですぐにシャワーで洗って暖めた。

琥珀のハニーブラウンの猫っ毛に頬がほんのり色付き、淡い紫水の瞳。

弟のロロはマシュマロみたいな砂糖菓子みたいな雰囲気で、触ったら、融けそうな可愛い奴に育っていた。

妹のナナリーも可愛いが、弟も可愛いくて、ついつい世話を焼き過ぎるみたいだ。

以前にもナナリー、スザクには言われていたが。

自覚はないんだがな…。



少しロロと会話した。

なんだかロロが可愛いくて、すぐに抱き抱えて一緒に寝ようと思った。


小さい頃に離れ離れになり、甘えるのも我慢していたロロを甘やかしてやりたくて。

今更だが。


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