Novel

□アイスクリーム
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暫くして土方の目に入ったのは、何処にでもあるコンビニ。
何か温かいものでも買ってやるかと、擦り合わせている高杉の片手をとった。


「?トシ、何?」

「コンビニ。何か買ってやるよ」


高杉は土方の言葉に嬉しそうに目を細め、その顔を見て土方も軽く笑みを見せた。

土方に手を引かれたまま入ったコンビニの中は、暖かかった。
それでもつないだ手は離さず、店内を回る二人。
最終的に、肉まんあたりにしようと思った土方はレジの方へ歩を進めた。


「あ…」


小さな声とともに、止まった高杉の足。何かをじっと見つめている。


*
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