Novel
□君に捧ぐ
1ページ/5ページ
俺は幸せだった。
アンタに愛されて、
アンタの側にいられて…
俺は、
幸せだったよ。
『君に捧ぐ』
「ゲホッ…」
ーポタポタ…
咳をしたら血を吐いた。最初こそ驚いたものの、今はもう慣れてしまった…
布団から起きあがり、小さな窓を開ける。そのまま羽織を肩に掛け、外を眺めた。
医者によれば俺は結核を患った、だと。
もう、長くはないとも言われた…
*
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ