Novel

□君に捧ぐ
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俺は幸せだった。

アンタに愛されて、

アンタの側にいられて…

俺は、

幸せだったよ。




『君に捧ぐ』




「ゲホッ…」


ーポタポタ…


咳をしたら血を吐いた。最初こそ驚いたものの、今はもう慣れてしまった…

布団から起きあがり、小さな窓を開ける。そのまま羽織を肩に掛け、外を眺めた。

医者によれば俺は結核を患った、だと。
もう、長くはないとも言われた…



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