the front dream

□拍手SS
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寒いから…




「ん…ッ…?」


もう…朝なんだ…


眩しくて薄目を開けると柔らかな金の髪が余計に眩しい…


「凛…朝だよ…起きなくちゃ…」


髪を撫で付ける様に…緩慢な動きで手を動かすと凛が身動ぎをした。

「ふぃーさんど……」

ぼそっとそう呟いてしがみつき、顔を私の胸に擦り付ける。

…それはそうだ、冬だし、此所は沖縄ではない。
昨日の夜遅くにこっちへ来てからも寒い寒いと沖縄言葉で愚痴を言っていた。


「ちょっと…凛…ッ…観光に来たんでしょ?起きて…ってば…」


抱き付く凛から逃れようと身を捩るが、ますます抱く力が増して逃げられない。


「くぬままでいー…」

「…もう…」


逃れる事を諦めて凛の頭を抱いて…




また眠りに就く……………





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