the front dream
□拍手SS
4ページ/7ページ
寒いから…その3
………ん………?…朝……?
「起きたんですか?」
え…?
「永四…郎…?」
おでこにひとつ。
「ほぅ…?そこで人物確認すると言う事は…俺の居ない間は他の男が一緒なんですか?」
左頬にひとつ。
「なッ…?!違っ…!!」
右頬にひとつ。
「…冗談です。君の必死な顔が見たくて」
鼻にひとつ。
「…悪趣味…」
顎にひとつ。
「人聞きの悪い…俺は一時の逢瀬を楽しんで居るだけです」
唇に…ひとつ…
「ぅん…ッ…」
「愛して居ますよ…」
寒い筈の冬の朝が、降る様なキスと甘い言葉で…
気にならなくなる…
たまにはこんな朝も…良い…な…
。