麒麟の間〜パロディ&チョウヘン〜
□Pretty Woman!〜Sweet heart or fianceeA〜
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「えぇ…やります!!
やってみせますッ!」
リョーマの強く決意を秘めた瞳が総一郎を射抜く
「……なら、出来る限りやってみたまえ…
可愛らしい…"チャームレディ"?」
「…………ッ
失礼しますッ!!!」
言われた言葉は,綺麗だが…その中身はリョーマにも分かる様な明らかな侮蔑が入っていた…
-バタンッッ!!-
「アラアラ…アナタ…?
チャームレディを苛めないで下さいとあれ程申し上げましたのに…」
明らかにこの凍った
空間に響き渡る声は
甘美な…だがその中に毒がある色気ある声の持ち主だった…
「フッ……どちらだかな
本当にお前は神出鬼没だな……優那?
…"あの件"は進んでいるのか…?」
…その声主に驚きもせず総一郎は品の良い
テーブルに置いてある紅茶を口に含んだ
「フフッ……もちろんですわ…。だって私は
"チャームレディ"が大好きですもの♪チャームレディの為なら何でもしますわv
それに………」
リョーマといる時のあの
可愛らしい態度は無く……正しく,跡部財閥の"女"としての顔が今そこにあった……
『女って……そんな単純な生き物じゃありませんわ…』
…その言葉は何故か…
何処か儚く…そして,それ以上に優那の強い意志が込められていた言葉だった……
*******
「ったく!!
一体なんだったんだよ!!あの親父は!」
広い空間……
それに溶けてしまいそうな感情に支配された言葉たち……
リョーマは自分に与えられた広い一室にいた…
きっとあの後…無我夢中で此所に来たんだろう
「……でも,あそこにいた時には気付かなかったケド……あそこには絶対に………」
ダレかいた
流石はリョーマなのか、"ダレ"かがあそこの
部屋に居た事は後からだが分かった様だ……
……あの感じ、絶ッッ対に誰かがいたハズなんだよな……俺に刺さる視線は…ぇ〜と……
あのムカツクけ―ごの親父さんの総一郎サン…だっけ?
アレで大体は誤魔化してたと思うけど…あそこには絶対に"誰か"が
一緒に俺を見ていた…
まるで…………
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