*poem*

□貴方
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どうして私は貴方を好きに
なってしまったんだろう。


貴方を好きにならなければ、
こんな辛い思いしなくて
済んだのに…。


貴方が私を狂わせた。
貴方が私にくれた感情全て、
今はもう必要ない。


こんな感情があるから、
辛いんだ。


人を好きになるから、
胸が痛いんだ。


もう人を好きにならない。


なっちゃいけないんだ。


きっと…私を好きって
言ってくれる人もいない。


いたって、本当の私を
知ったら離れていく。


ならもう、最初から
近づけなければいい。


どうせ…付き合ったって
私は貴方に何も話さない。


話したところで、この痛み
と苦しみはワカラナイ。


「わかるよ」なんて、
そんな言葉は要らないの。


ただ…傍にいて…
抱きしめてほしいだけなの。


昔のこと思い出したら
急に淋しくなって…
涙が溢れてきて…
誰かに一緒にいてほしいの。


抱きしめて…離れないで…。
離さないで…ずっと…。


名前…「黎」って
優しい声で貴方に呼ばれる
度に私は嬉しくて…
私はここにいていいんだって
思えるの…。


貴方を好きにならなければ、
なんて思ったりもするけど
やっぱり、貴方がいるから
私はここにいられるんだと
貴方に感謝する。


貴方がいなかったら私は…
もうここにはいなかったよ…。

ありがとう……。



『どうして…』
とよく私は貴方に問う。
貴方はいつも…ちゃんと
答えてくれる…。


「黎じゃないとだめ」
どうして私じゃなきゃだめなの?
たくさん傷つけてるのに…。


「すごい好き」
どうして私を好きだって言ってくれるの?
勝手すぎる私を…。


「俺には嘘つかないで」
どうして嘘だとわかるの?



どうして…





どうして…








どうして…?








貴方は…私の何を知っている?






END

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