*poem*
□『死』の前の行動
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愛してるの?
愛してるの?
愛してるならもっと束縛して。でないと私、逃げちゃうよ。離れてっちゃうよ?
監禁したってかまわない。ネックレスだけじゃだめ。そんな細い鎖じゃだめ。もっと太くて頑丈な鎖で私を縛り付けて。貴方しか見れないようにして。貴方しかいない、そう思わせて。
私は束縛しない。できない。
理由はわからないけど、できない。たぶん、相手に求められたいからかな。
鬼畜でもなんでも構わない。どんとこいよ。それくらいが私には丁度良い。甘すぎてはいけない。私を甘くみないで。あれっぽっちの束縛じゃ、私は簡単に逃げてしまうよ?
…と言っても、あんまり言うとあの人が困っちゃうわよね。
いくら独占欲が強くても、私を縛れなくちゃ意味がない。もっと縛ってよ。手錠でもかけてどこかにつないでいて。私が逃げたら貴方は私を殺す?
わかりきったことを聞くな
と言われそうだ。きっと私が逃げればあの人は私を殺す。逃げなくても、離れたら待つのは『死』のみ。
『死』の前の行動。
それが、束縛。
END