物語1
□ガーデンブルク
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皆は固唾をのんで女王の言葉を待った。
「・・・人質には、クリフト。おまえを捕らえる。」
「!!」
「女王様!どうか、私を!」
「我が国の最終決定権はすべて私にある。最早決めたことだ。さあ、早く行け!クリフトを牢獄へ!」
そしてクリフトは、従者によって縄で縛られ、牢獄へと連れていかれようとしていた。
「クリフト!!」
その背にすがるようにアリーナが抱きつく。
「姫様、私は大丈夫です。どうか姫様もご無事で。」いつもの穏やかな笑顔で振り返りながら、クリフトはアリーナをなだめるように言う。
「クリフト・・・!すぐに戻ってくるからね!」
「行こう!」
勇者が皆に指示を飛ばす。
急いで、あいつを捕まえなきゃ!
皆思いは同じだった。