物語1

□一緒にご飯がたべたい!
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デスピサロを倒して、サントハイムのみんなも戻ってきてくれた。

本当に良かった!
旅の間、何度も何度も、願ったことが叶ったのだ。
もう、なにもいらないー。

そのはずでした。
まさか、私が、旅から帰って、こんなことで悩むなんて・・・。



ご飯が、食べられない・・・。

   Side:クリフト

いやっ、食べれるんですけど、いつも、どうやって食べてたんだっけ?

今は、教会で、親代わりのように慕っていた神父長さまと食事をとっている。今までの時間を埋めるように、お互いのことを話す貴重な時間。
私も、とっても幸せなのですが、

なにか足りない・・・。


テーブルマナーなんかは、もう旅の途中も姫様にお教えするために、私も一生懸命だったので忘れてないのですが・・・。


私、ついつい、隣に・・・。

隣に姫様がいるのが当たり前で・・・。

姫様がいないのに、ついつい、

このタイミングでパンをお渡ししたいなーとか、
この肉切りづらいから切って差し上げたいなーとか、このシチューおいしいからちょっとだけ残しておこうかなーとか、

今まで、口に出さなくても、姫様が、
パンをとってほしそうだったり、
肉を切ってほしそうだったり、
シチューを分けてほしそうだったり、

そうして、世話をやかせてくれていたから、自分のことだけしかしない(当たり前なんだけど)のが、どこかさみしい・・・。
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