物語1

□アリーナの反抗期
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だから、私は今までの習いごとはすっかりやめて、武道一筋になった。
今じゃ城の兵士じゃ相手にならなくて、私は力を試したくてうずうずしてる。
どうしたら、もっと強くなれるのかな?
私が腕試しの旅に出たいって言ったら、クリフトはなんていうかな?心配症だけど、私が言うことにはめったに反対しないし。
・・・ついてきてくれるかな?


「・・・あまり、おてんばは、なさらないように・・・。」
やっと何か言ったと思ったら、これ?
なんだか無性に腹が立ってきた。
「ふんっ、どうせ私はおてんば姫よっ!クリフトのばーか!」

手当てのお礼でも可愛く言えたらいいのに。私はクリフトに、気持ちをぶつけすぎてしまう。
背中に「・・・お怪我でもされたら」と聞こえたけど、私は振り返らずに、部屋を飛び出す。


ふん!クリフトのばかーっ!
クリフトには、そのままの私を受けとめてほしいのに!!
なんでわかってくれないのようっ、もう!


大臣やお父様よりも、クリフトにぶつけてしまう、私の気持ち。

一番わかってほしいのは、クリフトだから?
それとも、ただの甘えかしら。
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