物語1

□ミントスまで・・・
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「姫、様・・・。」



先ほど、姫様をブライ様と眠らせて。

自分達の部屋に、帰ってきた。
ブライ様は、「乗船券」を買うのに忙しく、今日は早めに眠られた。

私は、夜のお祈りをするところだった。


しかし。


ドアが開いて、枕を持った姫様が・・・。



「一緒に眠って。」



・・・・・姫様!!



なんとか平常心を保とうとするが、そんなこと、できるわけない。


本当は、もう、理性を振り飛ばして、
姫様を、抱き締めてしまいたい。


しかし、・・・ブライ様は、本当に寝ているんだろうか?
鼾をかいているようだか・・・。



しかし、それももう、気にならない。

目の前に・・・姫様が・・・。



「クリフト・・・」
「姫、様・・・」



姫様・・・!
私は・・・、
私は・・・!!


姫様のご命令、と自分で言い訳しながら、
姫様と、共に眠る。
姫様を、抱き締める。


私は、もう、姫様が一人で眠るのを、我慢できない。


姫様が、ラリホーで眠った振りをして・・・。
こっそり、部屋の前まで来てくれる。


私は、いつも、それを待っている。


そして、今日も・・・


「クリフト・・・」
「姫様・・・」



ブライ様は、いつの間にか部屋を個室にされた。

お忙しいからか、それとも・・・黙認なのか。


しかし、もう、我慢ができない。



「姫様・・・」



姫様を腕に抱いて、髪を撫でる。
姫様はいつも、私の胸元に顔を埋め・・・


ずっと、ずっと・・・
このままで、いられたら・・・



姫様・・・
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