頂き物・捧げ物(SS)

□☆しを様むーちゃん様へ☆
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〜宿屋にて〜



「はぁ・・・。」

「どうしたの、アリーナ?ため息なんてついて。」
「私達で良かったら、話してみて。」


「・・・うん。」


「・・・どうすれば、クリフトに喜んで貰えるかなって。」

「!!」


マーニャは格好のネタがきたとばかりに小踊りしながら、
「ちょ、ちょっと、それどういう意味ー?」

アリーナに抱きつく。
そんな姉をミネアは戒めながらも、

「アリーナは、クリフトさんを喜ばせたいの?」
キラキラと、目を輝かせながら聞く。 


「うん。喜ばせたいっていうか・・・。たまには、私もクリフトの役に立ちたいのよ。」

「(クリフトならその言葉聞いただけで泣いて喜ぶわよ!)・・・へぇ。」


「私、いつもクリフトにお世話してもらってばかりだから・・・。どんなことをしてあげたら、クリフトは喜んでくれるかな?」

「(本当に、クリフトさんに聞かせてあげたいわ)・・・そうねぇ。」



「あ!」

マーニャはポン!と手を突き、アリーナに提案する。

「前に、クリフトが倒れた時あったじゃない。その時、看病してくれたアリーナに感謝してたから・・・。」
「そうかな?(なんだか、恐縮して逆に迷惑だったかも・・・)」


「クリフトを、看病すればいいのよ!・・・あいつ、たまにフラフラしてるときあるじゃない?」
「・・・うん。(マーニャ、気付いてたんだ。)」
「・・・・っ。(そ、それには理由が・・・!)」


「だから、そんな時こそ!『ナースアリーナちゃん』の登場なのよ!弱ってる時に優しくされると、嬉しいからね。」

「そうね!わかった、やってみる!!」


「えっ・・・。」
「や、やってみるって・・・。今?」


疾風の如く駆け出して行ったアリーナに、二人の声は聞こえなかった。

「ま、いっか・・・。」



そしてアリーナは、
「クリフトー!」
クリフトと勇者の部屋に飛び込む。


「姫様、どうされましたか!?このような時間に・・・。」
「(全くこいつら、今日は相部屋だってこと忘れんなよ・・・。)」
「『ナースアリーナちゃん』登場なの!」



「・・・はい?(でも、そういう姫様も、かわいい!!)」
「(おいおい、俺もいるって事忘れんなよ!!)」


戸惑う二人をよそに、アリーナは腕を捲る。

「クリフト、熱を測るわ!ええと、体温計って、・・・お尻に挿すの?」
「(ぶぶっ!!や、やめろよ!クリフトの尻なんて・・・!!)」

「姫様はあまり熱を出されませんから、子供の頃の記憶しかないのですね。大人になれば脇で十分ですよ。」

「そっかー!クリフトが倒れた時は、ブライも手伝ってくれてたから・・・。じゃあ、クリフト!これを脇に・・・。」

アリーナはクリフトの神官服を脱がす。

「!!」
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