頂き物・捧げ物(SS)

□☆まあこ♪さんへ☆
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「なぁ、アイツら、妙に仲良くね?」
「だよな。いくら仲良くても普通、あんな風に肩寄せ合って風呂なんか入んねーよ。」
「そして、二人は相部屋・・・。」


薬師寺と三宅は顔を見合せ、ゴクリ、と唾を飲み込む。

扉に耳を寄せ、二人の会話に聞き耳を立てる。




「・・・ふふ。だから、・・・だって。」
「ええ!?またかよ・・・。しつこいなトシは・・・。」


「(!?)」


「・・・いいから。ほら、足を上げて・・・。」

「・・・じゃあ、トシはもっと腰を・・。」



「(!!)」





「・・・吾郎くん、イクよ。」
「・・・ああ、だめだ。もっと・・・。」



「(うわうわっ!?これはやっぱり!!)」
「(ひゃ〜、生々しい!!)」



「・・・吾朗くん、もう無理だよ・・・。」
「・・・ふっ。天下の佐藤様が、もうお手上げか?あんなに女の子にモテモテのくせに、情けないポーズとりやがって・・・。」

「・・・だって、もう・・・。五朗くんの、いじわる・・・。」




「(佐藤が困ってる!)」
「(茂野の鬼畜!!)」



「もう、やめてあげてー!!」



「・・・・・?」



バタン!と扉を開けて、部屋に飛び込んできた二人を、寿也と吾朗は、不思議そうに二人を見ている。 



「・・・どうした?」



「あ、あれ?」
「い、いや、その・・・。ふ、二人で、何していたのかな??」


「何って、『ツイスター』ゲームだよ。」
「・・・え?」


「ほら、こうやって、敷物の上にある丸い色の所に手を置いて・・・。」

「トシ、青色ばっかり出すんだもんな!」
「いやぁ〜、疲れたな!!でも、今日は俺の勝ちだぜ!!」

「・・・はぁ。でも、いい運動になったね!野球では使わない筋肉も、これだと使わざるを得ないから・・・。」
「ああ!」


「・・・ま、まさかお前ら、いつもこんなことしてんの?」
「え?まあな。」
「ああ!二人も一緒にやりたかったのかい?」


「い、いえ!」
「失礼しました!!」




脱兎の如く部屋から逃げ出す二人を見送りながら、



「・・・あいつら、いつも一緒だよな。」
「うん。・・・もしかして。」

「・・・・・。」

「うわぁっ、やめてあげて!!」
「そ、そうだね!仲間同士で、そんな妄想は、良くないよねっ!!」




みんな仲良し素敵な海堂チーム(吾朗くん、抜けちゃうけど(@゚▽゚@))でした♪



         おわり



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