稲妻11 夢

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最初に彼女を見たのは、確か1ヶ月前のこと。
友達と仲良く笑う彼女の笑顔に、俺は一瞬にして虜になった。
それからと言うもの、廊下やグラウンドで彼女の姿を見かけるたびに俺は彼女を目で追うようになっていた。

…一目惚れ、だったんだと思う。

だからあの時、彼女が俺たちの練習試合を見に来ていると知って驚いた。
彼女はサッカーには興味が無いと聞いていたから。
プレーに集中しなければと思うのだが、彼女のことが気になって全く集中が出来なかった。


『鬼道、大丈夫か?』

『あ、あぁ…。大丈夫だ』


しかし、円堂にまで心配されたのには驚いたな。
……そんなに表に出ていたのだろうか。

ニコニコと笑いながら試合を見ている彼女が少しでも自分を見てくれれば嬉しい。
……なんて考えてしまう俺は女々しいだろうか。
そんなことを考えていると、ふと彼女と目があった。
キョトンとしている彼女とは反対に、俺の心臓はドクドクと波打っている。
その後すぐにニッコリと笑う彼女にまた鼓動が速まった。

あぁ、やはり俺は彼女に惚れているのか。

そう思った。




あの綺麗な笑顔に、惹かれたんだ。

(もっともっと、)
(彼女のいろんな表情が見たい)


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