WORKING!! Short:
□変わったもの
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「さーとーさーんっ!」
今日もあいつは来た
「なんだ?」
俺とは全く違う感性を持って。
「け、携帯が」
「………?」
「折れましたっ」
そしてまた変な事を言い出すんだ
「…は?」
「折れたんですよ勝手に、携帯が」
「……うそつけ、お前が自分で折ったんだろうが」
「ごもっともな意見ですが違います!」
「どっちだよ…、で?何があったんだ?」
「いやね、何か無意識に手に力入れてたらですよ?…もう本当勝手に折れやがったんですよ」
「…認めたのか否定したのかどっちだよ」
突っ込み所満載だが代表してそれを言ってみた
すると小さく舌をだし、笑ってみせる
「で?それを俺に言ってどうしてもらいたいんだ?お前の事だ、報告だけじゃねぇだろ?」
そう言えば、よく分かってる!佐藤さん最高いいコンビだねっ、とか言うから、呆れた。
「それでですねー携帯がこのままなのも困るわけですよ」
「そりゃあな…」
「なのでっ」
「反対側に折って直してみてください!」
理解不能な、
「無理だ、というかそんなもんしたら携帯が2つに分かれるぞ」
「ええ!?ノートみたく反対に折れば直るんじゃないんですかっ!?」
「……お前は馬鹿だ」
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