FAIRY TAIL Long:CROSS(Glay)

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「うっ、」

「うう〜!!!」

月が出てきた途端、苦しそうに足掻く村人達

「な…何!!?」

「どうしたんですか!?」

私達の言葉は空気になり、村人達は何故か姿を変えていく

悪魔の姿に。

「驚かして申し訳ない………。紫の月が出ている間…、ワシ等はこのような醜い悪魔の姿へと変わってしまう」

「これを呪いと言わず…何と言えばよいのでしょうか?」

そう言って、泣き叫ぶ子供や大人たち

何とも言えない複雑な気持ちになる。

「朝になれば皆…元の姿に戻ります。しかし…中には元に戻れず心まで失ってしまう者が出てきたのです」

「心を失い魔物と化してしまった者は殺す事に決めたのです」

「そんな…!!」

「元に戻るかもしれねえのにか!!?」

ナツのそれに息を呑んだ。

「放っておけば皆がその魔物に殺される……、幽閉しても牢など壊してしまうのです」

「だから…ワシも息子を殺しました」

そう言うと一枚の写真を取り出し見せてくれた

「心まで悪魔になってしまった息子を…」

その姿は正しく、昨日私達を船に乗せてくれた、ボボさんだった。

「でも…あたしたち昨日…」

「しっ」

ルーシィの言葉に小さく呟くグレイ

「ようやく消えちまった理由がわかった、そりゃあ…うかばれねえわな」

その言葉に頭を通り過ぎる言葉……、幽霊…。


「さぞ高名な魔導士方とお見受けします、どうかこの島を救ってください…」

「このままでは全員…心が奪われ…悪魔に……」

「そんな事にはならねえっ!!!」

ナツの強い言葉に顔を上げ、呟いた

「私たちの呪いを解く方法は一つ…」


「月を破壊してください」


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