小説置き場

□darkness of glittering
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ココハ...ドコナンダ
ドウシテコンナトコロニ...ワカラナイ
クライ...クライ.....ナンデ.....コワイ...ッコワイ......ッッ!!!!

ココカラダシテ......!!!!!!


『darkness of glittering』


な..んで....
なんで私はこんな所にいるんだ??
というか....

周りはただただ闇しかない
ここはどこかも愚か、自分が生きているのかもわからない
もしかしたら自分はまぶたを閉じているのでは?

そう考え、ゆっくりと、「どうかいつもの執務室であれ」と祈りながら瞬きをする

しっかりと目を開けた先の視界には、
やはりいっぱいいっぱい闇しかなかった
目の前であろう所で手を振ってみる
...何も見えない
試しにそのまま顔めがけて平手をした

  バキャッ

「い"ッ......てぇ...!!!!!」

鼻に思い切りぶちあったった
実は、距離感がイマイチ掴めないので結構本気で殴った
結構近かったらしく、相当痛い
ついマジで声が出た
ここ最近「大佐口調」(いわゆるお偉い言葉使い)でしか話してなかったから、
久しぶりに口に出したらちょっと快感
ここはひとつ「どんだけ」とでも言っておくか

「...ろんらへぇ」

アレ。
思ったように声が出ない
鼻がおかしい
まさか骨を折ってしまったかと鼻を触る
....良かった。折れてない。
そのまま痛い鼻をさすっていると
どうやら異様にぬるぬるする

「鼻血.....か...??」

見えはしないけど、たぶん鼻血だ。
なんだよ!!自分で殴って鼻血って......かっこ悪......。
あーあ
絶対軍服汚れてる....
帰ったらクリーニング出さないと....

「.....って今それどころじゃなかった」

ここがどこかも、帰れるのかも、わからないんだ

「....取り合えず...歩くか。」

誰もいないのはわかってるけど、声に出した方が自分の存在を確かめられていい。
それにしても、ここは良く響くな。
自分の息づかいまでも耳元に聞こえる
もし...これが自分の息づかいじゃなかったら.......

「ッ........!!!!」ブルッ

気持ち悪い...こんなこと考えたらダメだ...!!!
すごい寒気が背筋を襲った
気持ち悪いと言うか.............怖い。
頭をフルフル振って考えていたことを追い出す
今はただ、歩こう。

そう思って、自ら漆黒を纏う男、ロイ・マスタングはどこへ向かうとも無く歩き出した
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