すまぶら

□11〜20話
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ココに来て






初めて貰った




プレゼント








誕生日に






乾杯っ!






-第11話-
誕生日

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「霧咲の好きな色、何だ?」

『え?』





唐突にアイクさんに聞かれた。

マルスさんも後ろでニコニコしながら立ってる…。




『そうですね〜……青とか水色ですかねぇ?』




首を傾げて答えると、2人は短くお礼を言って何処かへ行ってしまった。



…何処行くんだろう?




気にはなったけど、追いかけたりはしないんだけど。






「霧咲〜!」

『わっ!』





いきなり後ろから飛びついてきたカービィ君を受け止めて、いつものように私の部屋に行く。


最近は、カービィ君とお菓子を食べるのが日課になっちゃってたり。





『「いただきまーす!」』





2人で持ってきたお菓子を平らげる。


もちろんカービィ君には吸い込んで食べないように注意して。





「霧咲〜!そっちのポテチ取って〜」

『はいこれ。じゃあそっちのポッキー取って?』

「んむ〜」




この時間は至福の時だ。


お菓子は美味しいしカービィ君には癒されるし!


タイミングが良ければピット君とかも来る。

どうやら今日はタイミングが悪かったらしい。



お菓子を入れたお皿が空になった。


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お菓子を食べてから、2人でずっとお話をしていた。



私が元の世界のことを話したりカービィ君にここの面白話を聞かせてくれたり。



時間はあっという間に過ぎていく。






『あれ?もうこんな時間だ』





気付いたらもう7時前で。

いつもなら夕食の時間でピーチさんが呼びに来る時間。






『?どうしたんだろ』


「霧咲霧咲!広間行こっ!」

『うん』





カービィ君と広間に向かう。


広間に行く途中、カービィ君はずっと鼻歌を歌っていた。

どうやら機嫌が良いようで。






カービィ君も何かあったのかな?






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「霧咲!開けて開けて!!」

『え?私??』





腕の中のカービィ君が飛び出したと思ったら、広間への扉を指差した。




「そう!霧咲じゃなきゃダメなの!!」


『?』






カービィ君がアあまりにも可愛いものだから扉に手をかけて





ギィ




扉を開けた


すると





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パンパンパン

「「「「「誕生日おめでとーぉ!!!」」」」」



『え…?え…!?』






クラッカーの軽い爆発音の後に聞こえてきた皆の声。


そのクラッカーは確かに私に向けられていて






『誕生日……?私の?』

「何言ってるんですか霧咲さん!今日ですよ!」


『あ…』





記憶を呼び起こして今日が何日だか探る。


そう言われてみれば、そうだ。



私の誕生日、今日だった






「大変だったのよ〜飾り付けのリボン何色にするか最後まで騒いでて」

「やっぱり本人に聞くのが一番だったね」


『リボン………?』





周りを見ると、青いリボンと水色のリボンが主に飾り付けに使われていた。


私はアイクさんとマルスさんのほうに走っていく。






『今日のあれって…コレのためだったんですか?』


「何か問題か?」

『いーえ♪』





首を傾げるアイクさんに、私は笑顔で返した。

いろんな人に手を引っ張られて座らされた席は、全員が一望できる特等席。


代表してリーダー(?)のマリオさんがグラスを持って叫ぶ。






「じゃあ細かい挨拶は無しにして……かんぱーい!」



『「「「「かんぱーい!!!」」」」』





カチン、とグラス同士がぶつかる音がした。

"霧咲はこれね"と薦められたオレンジジュースをグラス並々に注がれて、またいろんな人とグラスをぶつけ合う。


パーティー用に用意された食事はいつもより豪華に感じた。

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途中、カービィ君とアイクさんがお肉の取り合いをしたりピーチさんが間違えてフライパン投げようとしたりと大変だったけど、





何より、この時を楽しく過ごした。







「霧咲!こっちにいらっしゃい」

『?』




サムスさんに呼ばれて、女性人が集まる席にお呼ばれ。


テケテケ歩いていったらいきなりサムスさんに小さな箱を渡された。





「おめでとう」




そして一言。





『あ、ありがとうございます!』

「はい霧咲!私からもよ!」

「私も」

「僕も!!」





そう言って次々とラッピングされた箱や袋を手渡される。

いつの間にか全員に取り囲まれていて両手には持ちきれないほど。


誰に貰ったのかがごちゃごちゃになって慌ててしまう。




「置いとけ」

『およ?』




いきなり腕の中が軽くなった。


箱の行方は、アイクさんの腕の中。

私から取り上げた箱を机の上に置く。






『ありがとうございます』





そう言ったらアイクさんの顔が少し赤くなった気がした。


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「……もうそろそろお開きにしましょうか」





ピーチさんがそう言った時、この広間は死屍累々と言う言葉が相応しいぐらいになっていた。


発見・皆さんお酒が好きなようです。





「霧咲。アイクだけでいいから部屋に連れてってくれないかしら?」

『あ、はい。』





なぜか私にそう言った時のピーチさんはやたらとニコニコしていた気がする。


アイクさんを肩に腕を掛けさせた。

ちょっと重かったけど部屋まで運べないような重さではなさそう。





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『アイクさ〜ん;部屋ですよぉ〜……』

「……ん」



勝手だとは思ったが部屋を勝手に開けさせて貰い、部屋に入ったは良いがこれからどうしよう…。

と思った矢先、アイクさんを起こす事にした。






『アイクさ〜ん!』

「……霧咲…?」




ゆっくりと顔を上げて私に目を向ける。

アイクさんは私が肩に掛けていた手から抜けて、部屋の棚をごそごそイジり出した。





『?』


「…あった…」




そう言って棚から発掘した何かを持ってまた私の方に戻ってきた。


お酒のせいでいつにも増してゆっくりとしたペースで。






『アイクさん?』

「腕、出してくれ」



疑問に思いながら言葉通りに従うと、右手に何かが触れる感触。


何かと思って腕を見ると

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『リボン……?』





腕に巻かれていたのは青いリボンだった。





「誕生日…に、だ」


『可愛い…』





腕を見ながら呟く。


アイクさんは私の腕を手に取った。





「お前のお守りに」

『お守り?』


「お前が無茶しないようにな」




そう言った時のアイクさんの微かに微笑んだ顔が、頭から離れなかった。







『ありがとうございます』






広間でも言った言葉だったけど、これ以外に思いつく言葉が見つからない。


私を心配してくれているこの人に



お礼を言いたかったから。







「…無茶…するなよ」






アイクさんはさっきから手にとっていた私の腕をギュッと握った。


私は言った。





いつもと変わらない







『はいっ!』





真っ直ぐな言葉を。






END

→NEXT後書き

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後書き




THE☆ぐだぐだ★



あっは何だコレ!

意味不明だ!!(今更)


とりあえず誕生日の話が書きたかった!



しばらく続くシリアスのために……



次はシリアスの始まりorほのぼの〜

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