▽StarDust

□生きる、という事
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「食べれるか?」

「ん」



少しだけ食欲が戻った。
口にした先生の料理はバランスが良くてしかもオレの為に消化に良さそうなモノ。

きっとこれが精神的なモノだって先生は気付いてる。
だって、そういう職業の人だから…。
生徒の相談とかカウンセリングとか、保健医の仕事だけじゃなくてきっとそういうのも全部やってるんだと思う。
隠しても無駄だって事も解ってる。



「……ごめんね、先生」

「なんで謝るんだ?」

「…先生「違うだろ」に、」



あぁ、また無意識に…。

きっといつも心配掛けてるんだろうなと思う。それでも、オレの負担にならない様にさりげなく助けてくれてるんだろうな…。

オレは自分が思っている以上に、この人に依存してるんだ。
それが逆に先生の負担になってるんじゃないかと思う。



「…琥太郎、好き」

「俺も、愛してる」

「オレ、ちゃんと頑張るから…」



貴方の迷惑にならない様に、一人でも立てる様に…。



「……いや、」



でも、もし貴方が…。



「お前はもっと俺に頼れ」



この依存症を許してくれるなら…。



「お前が居るから俺は今こうして生きられるんだからな」



オレはきっともう二度と、自分を投げて後悔する事は無くなるんだと思う。



ただひとつの安定剤

(今はまだ貴方に“愛”を口に出来るほど心に安定は無いけれど、)
(もう少しだけ待ってて下さい)
(貴方の目を、真っ直ぐ見れるまで)



END
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