秘密の花園

□任務の果てに
1ページ/1ページ

私は北条の雇われ忍び。

北条 氏政様の命により、真田 幸村と武田 信玄の暗殺任務を決行中。

ふふ。
毎日毎日、馬鹿みたいに大声で殴り合いしてるのは解ってるんだ。

さて、その命、私に捧げてもらおうか…

 「…おっと。危ないなぁ〜」

 「…!?」

斬り込もうとした時、何かに邪魔されて地面が近くなった。

 「…誰だ?」

 「いやいや。あんたこそ誰?」

オレンジ色の髪に…有る意味目立ちそうな迷彩の服。

 「ま、俺様、猿飛 佐助。…大方、旦那達の暗殺でもしに来たんでしょ?」

 「…っ!」

 「止めといた方が良くない?ってか、旦那に死なれちゃ俺様が困るんだよね〜」

 「…」

何?こいつ…。私、こういうの嫌い。

 「そんな顔しないでよ。ほら、可愛いんだからさ、笑って」

 「…!// 巫山戯るな!」

 「別に巫山戯てはいないよ?」

ああっもう!何なのよ。こいつ…!!
けど、見つかったものは仕方無いわね…

 「…くっ。…仕切り直しね。退かせてもらうわ」

 「お♪」

未練がましく、忍びを睨んで、私はその場を後にした。





数日後。

 「ね〜良いでしょ?名前くらい…」

 「しつこい!」

あれからずっと、あの忍びに付きまとわれている。

今は虚勢を張っているけど…。

何れ、慣れ親しんじゃうんだろうな…。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ