秘密の花園
□任務の果てに
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私は北条の雇われ忍び。
北条 氏政様の命により、真田 幸村と武田 信玄の暗殺任務を決行中。
ふふ。
毎日毎日、馬鹿みたいに大声で殴り合いしてるのは解ってるんだ。
さて、その命、私に捧げてもらおうか…
「…おっと。危ないなぁ〜」
「…!?」
斬り込もうとした時、何かに邪魔されて地面が近くなった。
「…誰だ?」
「いやいや。あんたこそ誰?」
オレンジ色の髪に…有る意味目立ちそうな迷彩の服。
「ま、俺様、猿飛 佐助。…大方、旦那達の暗殺でもしに来たんでしょ?」
「…っ!」
「止めといた方が良くない?ってか、旦那に死なれちゃ俺様が困るんだよね〜」
「…」
何?こいつ…。私、こういうの嫌い。
「そんな顔しないでよ。ほら、可愛いんだからさ、笑って」
「…!// 巫山戯るな!」
「別に巫山戯てはいないよ?」
ああっもう!何なのよ。こいつ…!!
けど、見つかったものは仕方無いわね…
「…くっ。…仕切り直しね。退かせてもらうわ」
「お♪」
未練がましく、忍びを睨んで、私はその場を後にした。
数日後。
「ね〜良いでしょ?名前くらい…」
「しつこい!」
あれからずっと、あの忍びに付きまとわれている。
今は虚勢を張っているけど…。
何れ、慣れ親しんじゃうんだろうな…。
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