マリオネット〜操り人形の恋〜
□第6.5話『複雑・・・』
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「えーっと・・・」
「? 何してるの?」
「あ、猿飛先輩」
私が食堂でうなり声を上げていると、猿飛先輩が近寄って来た。
「今日は」
「今日は〜。 で、そんな可愛い顔してうなり声なんて上げちゃって・・・どうしたの?」
猿飛先輩の言葉は半分くらいスルー。
「えっとですね?今、異研の家族構成についてまとめていた所です。でも、複雑過ぎて、よく解りません」
素直にそう言えば、猿飛先輩は笑った。
「あはは。確かにそうだよね。俺様だって覚えるのに苦労したから」
「・・・そうなんですか?」
「うん」
へぇ〜。以外。人の事覚えるの得意かと思ってた・・・。
「なんなら、俺様が手伝ってあげようか?」
「良いんですか?」
「うん。丁度暇してた所だから」
先輩も一緒なら、安心だよね!(何が?)
「お願いします。先輩」
よし。先輩にちゃんと教えてもらおう。
これから長い付き合いになりそうだから。
「えっと・・・まず・・・」
猿飛先輩は私が書いた関係図を見ながら説明を始めた。
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