季節小説
□夏の天敵
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頃は平成…。
だよね(泣)
だって平安の昔にはこんなもんいなかった。
昌浩は身震いした。
夏…毎年この時期に昌浩と騰駄…失礼、騰蛇は最強の敵と戦う事になる。
「昌浩、行ったぞ!」
「うえぇ〜早過ぎて術がかけられないよぉ」
「ええい!チョコマカと」
騰蛇も炎蛇を放つが当たらない。
ぷるるる……。
「「ひ〜!飛んだ!」」
昌浩と騰蛇はもう一時間もゴ○ブリと攻防を繰り広げていた。
「や〜ん!来ないで」
「昌浩!逃げろ〜」
ぴるるるる…
「「キャ〜こっち来る〜!!」」
蒼白になって硬直し抱き合う少年陰陽師と最凶の神将。
パシン!!
え??
「お前達、さっきから煩いぞ」
「こ……勾陣さん…今スリッパで何を?」
「ん?どうかしたか?」
ニッコリ。
勾陣の一撃であの世に旅立たれたゴ○ブリを見て思いっきり脱力する昌浩と騰蛇。
「よくわからんが散らかりまくった部屋を早々に片付けろ。すぐに夕飯だぞ」
「「はい…」」
この日、昌浩と騰蛇は十二神将最強が誰なのかあらためて思い知ったのだった。
(終)
一応後書