短編小説
□素直じゃない
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「しょうがねぇなぁぁ〜。あーあ…せっかくの休日がガキの面倒見に変わっちまったよ」
「お前はいつも休日アル。」
「うるせっテメーも人のこと言えねぇだろ」
「フン。銀ちゃん必死だったくせに。」
「あれは違ぇよ。お前の思い込みだ。自意識過剰っつーんだよ」
「嘘ネ。声が変だったモン」
「お前だって目に涙溜めてたくせに」
「アレは違うネ。鼻水ヨ。目から鼻水出たアル」
「バカ。あんなトコに鼻水がつくか」
「…はっ…時間なくなっちゃうヨ銀ちゃん!早くオセロやるネ。私黒ヨ。今日こそ四つ角制するアル」
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