短編小説
□素直じゃない
4ページ/6ページ
「ごめんな…」
寝てると分かればこんなに簡単に言えるのにな…
俺は押し入れを閉めた。
「…………起きたら一杯遊んでやるよ」
次の瞬間押し入れの開く音がして…
神楽の甘い匂いに包まれた。
神楽の重みを感じた。
「銀ちゃんマジでか?」
「なっ……お前起きてたの!?」
「私ちゃんと聞いてたアルヨ!一杯遊んでくれるって銀ちゃん言ったネ」
「お前…」
「私やりたいこと一杯ネ!何からやろうかなぁ…銀ちゃん」
「……………」
全くコイツは…
「そんなに俺と遊びたいワケ?新八と遊んでくればいいじゃん」
いや…嬉しいんだけどさ。銀さん素直じゃないから。つい思ってもいないこと言っちゃうんだよね
「銀ちゃんと遊びたいネ」
あ―――可愛いなぁコノヤロー。
どうすりゃいいんだよ俺…
.