短編小説

□本当の気持ち
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「大串君の下の名前は何アルか?マヨネーズ?」




「んなわきゃねぇって。……十四郎ー。」



「としろう? 」



「とうしろう!!」



「変な名前アルな。どんな字ネ?」



俺の手に石が握らされた。



「………オイ。書けってか?」


「ここに書くヨロシ」


「……………はー」


《ゴリ…ゴリガリゴリ》



『神楽』のミミズのような字の横に

『十四郎』の整った字が並んだ。





「ふぅ………としろーも苦労したアルね…」




「は?何で?つーかとしろうじゃねぇよ。ワザとやってんだろ」




「14番目じゃ色々大変だったんじゃないアルか?お金とか食べ物とか」




「馬鹿かお前。何でも数字がついたら子どもの数だと思うなよ」



「マジでか!!」



「……………フ…」



変なヤツ…




一瞬だが…総悟が構いたくなる気持がわかったような気がした。












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