短編小説

□家族
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とうとうこの日が来てしまった。銀ちゃんと新八は何も聞いてこないまま…。







そして私も何も言えないまま…








「兄ちゃん…私……あの…」





「…まだ迷っているのか?もう一度言わないと分からないか。俺達は夜兎だ。普通の人間とは違う」







分かってる。分かってるヨそんなこと。




「それを利用しようとする奴らはこの地球上に数えきれないほどいる。当然…お前だけじゃなく,周りにいる人達も巻き込まれる。周りを傷付けてまでそいつらと一緒にいるつもりなのか。」





「………それ…は…」




「もう一度言う。本当にあいつらが大切なら…俺と一緒に来る道を選べ。」







この事を銀ちゃんが聞いたら何て言うだろう?
私…また突き放されちゃうのかな…。「帰れよ」って。「お前の居場所はここじゃないだろ」って。



それが銀ちゃんの優しさだって痛いほどわかってる。でも…






「……………わかった…」





私は銀ちゃんや新八,皆が大切。






だから私は…こっちの道を選ぶよ。






「…兄ちゃんと一緒に行く…」








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