短編小説
□家族
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「………かんない…分かんないヨ……」
私はずっとここに居たい。銀ちゃん達と一緒に居たい。
ずっと…ずっと…
だけど…そんな私の身勝手な思いが大切な人を傷付けてしまうとしたら。
私は…
私は――――
「かーぐーら。」
「ぎっ…銀ちゃ…」
「何変な顔してんだ。飯にすっぞ。ほらテーブル拭け」
「……………ウン…」
聞かないアルか…?
兄ちゃんと何を話していたか。
「それにしても…新八の煮物は美味ェよな」
「いやぁ…そんな…」
「この地味な味付けが何とも言えないよなァ神楽?」
「…そうアル!味付けまで地味とは…お前本ッ当新八アルナ〜」
「アンタら…誉めるのかけなすのかどっちかにして下さいよォォ!」
いつもどおり…
銀ちゃんも新八も私も…笑って…
気にならないの…?
ねぇ…
何でも良いから聞いて
私一人じゃ…答え出せないヨ…