短編小説

□家族
4ページ/8ページ

「………かんない…分かんないヨ……」







私はずっとここに居たい。銀ちゃん達と一緒に居たい。






ずっと…ずっと…









だけど…そんな私の身勝手な思いが大切な人を傷付けてしまうとしたら。







私は…






私は――――







「かーぐーら。」



「ぎっ…銀ちゃ…」



「何変な顔してんだ。飯にすっぞ。ほらテーブル拭け」






「……………ウン…」




聞かないアルか…?
兄ちゃんと何を話していたか。





「それにしても…新八の煮物は美味ェよな」




「いやぁ…そんな…」




「この地味な味付けが何とも言えないよなァ神楽?」




「…そうアル!味付けまで地味とは…お前本ッ当新八アルナ〜」




「アンタら…誉めるのかけなすのかどっちかにして下さいよォォ!」







いつもどおり…






銀ちゃんも新八も私も…笑って…






気にならないの…?







ねぇ…




何でも良いから聞いて






私一人じゃ…答え出せないヨ…
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ