短編小説
□特等席
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10分くらい経ち,万事屋の玄関が開いた。
「こんにちはー」
「!!アネゴォ―どうしたネ??」
「あら神楽ちゃんお化粧してるのねぇ。似合ってるわ」
「なんかひらめいたネ!インポテーションネ!」
得意気に言うな。
「でも私…神楽ちゃんにはこっちの色の方が合うかなぁと思うんだけど…どうかしら」
お妙はバックの中から化粧道具を取り出すと,神楽に見せた。
女って面倒くさそうだな…こんなもん毎日付けんだもんな
と…感心していると,神楽はあっさり
「アネゴ!それ付けてヨ」
と言った。
「私が付けてもいい?妹が出来たみたいで嬉しいわ」
妙もうまいな。
「ウン!可愛くしてネ!」
「じゃ…銀さんには向こう行っててもらいましょうか」
妙はウインクをした。
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