短編小説
□秘密
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それは突然の出来事。
「神楽ぁ。今日は出かけねぇのか?」
「ウン」
「なんだぁ?よっちゃんにでもイジメられたか」
「そんなんじゃないネ。今日は出かけらんないアル」
「なんでだよ」
「なんでも。銀ちゃんには教えられないネ」
「そんな言い方されたら気になるだろ。教えろ。オイシカトすんな」
「レディを追求するのはよくないアルヨ。女心わかってないネ銀ちゃんは」
「レディのレの字もねぇくせに」
「何ヨ。銀ちゃんこそ」
「あーもー二人ともやめてくださいよ!!」
「ケッ。もうお前となんか遊んでやんねぇから。オセロもドラゴンポールごっこもやんねぇからな!」
「こっちから願い下げアル」
「…………まったくもう…」
《ピンポ―――――ン》
「ん…誰か来ましたよ!…って二人とも聞いてない。」
「うがぁぁぁ」
「しょうがないなぁもう…。はいはーい今出ます〜」
玄関に立っていたのは意外な人だった。
「リーダーはいるか?」
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