短編小説
□本当の気持ち
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こりゃ面倒だな…
屯所の入り口にはチャイナ服を着た見覚えのある少女が一人。
「お前何でこんな所に居る?ガキの来る所じゃねぇぞここは」
「またあいつ(銀髪)に怒られるぞ」
「……銀ちゃんなんか知らないネ。顔も見たくないアル」
あーそういうこと…
ケンカしたわけだ
「だから私と遊ぶアル!ひ……ひ…ひざ…」
「土方な」
「遊んでくれるアルか!?」
「オイそうは言ってねぇよ。こっちは警察だ。ガキの遊びに付き合ってる暇はねぇ」
その瞬間…花のような笑顔は消え,少女はうつ向いた。
何か…俺が悪いことしてるみてぇだな
それにしても…
他に行くところなかったのかよ
此処に来る意味がわかんねぇよ
まったく…しょうがねぇな
「………8時か…」
俺は時間を確認し,白い煙を吐きながらこう言った。
「1時間くらいなら遊んでやる」
「………マジでか!」
花が咲いたような笑顔。
「ありがとネ大串君!」
あーあ…もう忘れてるよコイツ。
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