短編小説
□保護者
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「保護者」
ずるい,ずるいアル。その言葉。私は銀ちゃんとパピーを同じだとは思えないネ。
どんな時も私を守ってくれる,助けにきてくれる,包んでくれる…そこは銀ちゃんもパピーも一緒。だけど――――
「神楽ぁ水ぅ。オェ〜水もってきてっオゥェ」
バカ天パ。また朝帰りかヨ。私が夜待ってることも知らないで。
………ちょっと意地悪してやるネ。
「嫌アル臭いアル」
「かぁーぐーらーちゃぁーん銀さん本当にココで…オェ―」
吐きやがった…汚いし臭いアル…このマダオが。
なんでこいつなんだろう?なんで私の頭はこいつで一杯になっちゃったネ?
私…最近おかしいヨ。今までこんなことなかったのに。
銀ちゃんといると時々苦しくなるヨ。
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