短編小説

□誕生日
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今日は私の生まれた日




だけど…誕生日なんて私の中では大きなイベントじゃなくて



家族でケーキを囲んだ記憶も



ロウソクの火を吹き消した記憶もない。



何のためにあるの?誕生日って



そんなのあったって




悲しくなるだけ


虚しくなるだけ


泣きたくなるだけ




自分が独りだと実感するだけ



そんなことを布団の中で考えていると



《ドオォォーン!》



「…………!!何!?」



何…今の爆発音



「クサッ!!」




そして焦げた臭い。




私は布団から飛び起きた。



「もー何アルか…まだ朝ヨ」


臭いのする方に足を進めると…台所にたどり着いた。







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