Novel 2
□狂ったのはあたし A
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「ハハッ、わかったよ」
そうシェイドに言い残して私は3階から飛び降りた。
普通の人間ならここから落ちたら即死だろう。
でも、あたしはちがう。
「キャーーーーーー!!!!」
女子生徒の悲鳴が聞こえた。
でも、そんな事は関係ない。
校舎を蹴って、不良の目の前に着地する。
「どうしてくれんのよ、せっかく皆に隠してたのに」
こんなこと言っときながら、多分あたしの顔は笑っているであろう。
「何言ってやがる!!行け!!お前ら!!」
先頭のヤツが、命令を下すと後ろの奴らが雄たけびを挙げながら
あたしに、武器を向ける。
あたしは、そいつ等を殴って、そいつらの勢いを止めた。
でも、どんどん不良はやってくる。
正直に言って、すごく楽しい
「アハハハハハハ皆、弱いなぁ〜」
普通の人は、あたしを狂ってるというだろう。
窓越しにレインと目が合った。
ブライトにしがみつき、唇を噛んで涙をこらえていた。