Novel 1

□届け、届け、2つの思い
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「あれっ?」

















ふと横にあるドアの前で立ち止まった











いつもなら、いろんな音を奏でてるはずの音楽室から何の音もせず















ただ静かに扉がしまっていた





















「今日ってクラブがないのかな〜・・・」




















ドアを引き、こもった暑い空気がファインを包み込む


















「うわっ、暑い・・!」















両端にある小さな窓を開け、暑苦しい空気と入れ替えをする















さっきよりはまともになったかな・・・そんなことを思いつつ窓の近くにある椅子に腰掛ける





















「やっぱり、レインのとこいけば良かったかな・・・」
















ファインの一言は風に揺られながらどんどん消えていく





























「いや!レインとブライトの邪魔しちゃいけないもんね!!」




























椅子から立ち上がり、こぶしを胸の前でにぎりながらうんうんと自問自答を繰り返す














ファインが何をいっても誰もいない教室はその言葉を窓の外に流していくだけだった



















「でもやっぱりちょっと寂しいな〜・・・」



















もう一度、椅子に座りなおし自分で呟いた言葉にショックをうける














はぁ・・・小さなため息をついた後窓とは反対方向に座りなおす





























「・・・・ピアノ・・・?」































 
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