Novel 1
□夏休み、補修、幸せタイム
2ページ/3ページ
シェイドの背中がどんどん小さくなっていく
たくさん話したいことあったのに・・・
隣の靴箱では、トントンという靴の先が地面に当たる音が聞こえる
また、遠くなっちゃうのかな
せっかくの、夏休みに会えたのに・・・
「っう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」
おもいっきし目をつぶり、すぅと息を吸い込む
ボスンと隣で大きな音がした気がする。もしかして、あたし鞄落としたのかな
「っ〜〜〜〜〜!!シェイド!!」
そこまで、大声でいうつもりはなかったはずなのに・・・・
ああ、よかった。さっきまでいた人たちがどこかに行っててくれて
少しだけ目を見開いてるシェイドが、こっちを向いていた
「あっ、あのさ!べ、勉強!!教えてくれないかな・・・!」
心臓の音がすごく大きい。
顔も熱くて、脈を打つ音も早くて・・・