Novel 1

□姫と王子のパラレル物語
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「毎朝、ごくろうだな・・・」







毎日のように繰り返す嫌味の言葉



それでもあいつはニコニコ笑いながら、こう返す。









「どうもありがとうございます」









ひらひらした赤いスカートが窓の風で揺れていた



あいつの手で開かれた窓はいつもまぶしいくらい晴れていた











「さぁ、起きてください。シェイド様」









「分かったよ・・・」









さし伸ばされた手をつかみ、起き上がる







「おはようございます、シェイド様」







「ああ、おはようファイン」













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