Novel 1
□伝わらない感情は、苦しいだけ
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「貴様っ!プリンセスファインから離れろ!!」
「待って!ブライト、エクリプスはあたしたちを助けてくれたんだよ。」
また、このパターンか。もう、面倒なことには巻き込まれたくない。
今なら、この場から逃げてもばれないだろう。
3人が、言い争っている間に少しづつ後ろに下がる。
背を向け、走り出す。
今日は、アイツになにか言われなくてよさそうだ。
「ねぇ、待ってよ!エクリプス!」
来た。
なんで、お前はブライトじゃなくて俺の方に来るんだ。
ファインの後ろを覗き込む。どうやら、レインの話でブライトは気づいてないらしい。
思わず、頭を抱え込みそうになる。