Novel 1
□木の葉は舞う
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その日、ファンゴは授業をサボって眠っていた。
せっかく、眠っていたうえに大量の木の葉が降りそそいだ。
「なんだ、コレ・・・。なんで、木の葉が・・・」
体についていた木の葉を払いのけ、上を見上げる。
木のてっぺん近くに、赤いものが見えた。
思わず、ファンゴは目を見開いた。
「なにやってんだ!アイツ!」
そこには、スカートのことも気にせずに手を伸ばしてる少女がいた。
目を凝らし、少女がいったい何をやっているのかを確かめる。
「あれは、猫・・・?まさか、あいつ猫を助けるために・・・」
チッと軽く、舌打ちしファインが登っている木に走って近づいた。
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