Novel 1
□シェイド君とファイン
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「ねぇ、シェイド君ってファインと付き合ってるの」
思い切って聞いてみた。
最近、あの二人がよく一緒にいるところを見る。
みんなが、二人は付き合ってるっていってるけど私は認めないわ!
「いや・・・付き合ってはいないけど・・・」
よかった!!緊張していた顔が緩む・・・
付き合ってないってことは、もしかしてシェイド君もファインが苦手!?
「でも、ほっとけないやつはいるな・・」
シェイド君の声が変わった。心臓がはねる。
すごく、綺麗で優しい声・・・
「アイツは、昔から無茶してばかりなんだ。放っておくといつもニコニコ笑っていて
泣けなくなってしまうんだ。」
初めて、シェイド君がこんなに私に語りかけてくれたかも・・・
話しているシェイド君はとってもうれしそうな顔をしていたり、
少し、呆れたような顔をしたり・・・
私の見たことのない表情をいっぱいしていた。
ああ、もしかして・・・
ねぇ、シェイド君・・・もしかしてその人って・・・・
「もしかして、ファイン・・・?」
「・・・ああ。」
少しの間のあと、小さな声で少し顔を赤くしながらシェイド君は答えた。